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12.01

「おやすみ、かあさん」

飼い猫が死んで間もないときにうっかり深夜『トイ・ストーリー3』を見ると翌日マジで何もできないくらい目が腫れる程泣いてしまうのでご注意を。

やっと腫れもマシになった頃ちょっと拍子抜けするぐらい近所だった豊島区立舞台芸術交流センターあうるすぽっとさんで青山真治監督演出「おやすみ、かあさん」 を見に行きました。客席には知り合いや意外な人の姿がちらほら。
原作小説の内容をまったく知らず、タイトルの意味がこんなにそのままなお話だとは、9割以上女性だった周りのお客さんのすすり泣く声が聞こえまくるって、映画館だとたまにあるけど演劇では初めてのことで、周囲にまみれて私もまた涙を流してしまい。
母親役の白石加代子さん(初めて見たけど凄まじかった)の髪のもじゃもじゃ具合がウチのおかんと妙にダブることもあり(女優さんはカツラだけど)、娘役の中島朋子さんの髪の艶感は私とは程遠いもののバツイチとは言え嫁にもいかず働きにも出ず病気を抱えためんどくさい女の姿にまあ思いっきり感じないわけにはいかず、立ったり座ったり展開されるふたりの会話にあああ私もこういうこと言われたことあると泣き笑い状態の二時間でございました。中島朋子さんは高校の席が中原昌也氏の前だったそうです。
異様にでかい扉が印象的な舞台美術も面白かった、が、背後の三つの壁が意味してるものにはまさか気付けず無念。