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12.15

「ポルノチック」

三日連続深酒するとその後確実に二日間は身動き取れなくなるって、効率的なのか否か。

ようやく祭りの余韻から復活したのでのそのそと、シネパトスさんで「ポルノチック」なるものに行ってみた。あまり詳しいことは知らないけれど「3人の女性監督による”愛とセックスの風景”」を描いた映画シリーズだそうです。しかし一気に連続三本見る体力は基本的になく、ほんと申し訳ないけど二本のみの鑑賞…。
吉田良子監督『惑星のかけら』、タイトルが出るまでの数分間で、21世紀の今日にこういうセンスってまだ有効なのかと(肩がはだける程大きめのニットを着てごついブーツを履いた黒髪の少女が空き地でのひとり遊びのあと夜のセンター街を彷徨う的な…)頭を抱えてしまったが、ナルコレプシーの渋川清彦がストーキングを始めてからは渋谷の街も映画もグッと良くなり、最終的にはまあ可愛らしい作品だなというか可愛過ぎて喉乾くわって感じだけどまあポルノチックなんだからこれでいいのかと。多分。ヒロインの柳英里紗クンは若くて可愛いのに声も低くて脱ぎっぷりも良くて素敵でした。軽い気持ちで参加したエキストラにしては結構映り込んでる自分の姿はうざかったです。
池田千尋監督『夕闇ダリア』、ヒロイン演じる吉井怜クンの復活は本当に心の底から祝福したい、が、いわゆる女性の心理って言うんでしょうか、好きな男に彼女がいることをうだうだ悩む、主人公の年中生理前風情緒不安定の描写だけで70分付き合わされるのはさすがに疲れた。セックスの真っ最中に突然勝手な妄想抱いて帰れって言われるなんて男の人って大変ですね。女が重いことを言いだしたときの柄本佑くんのほんまに適当にあしらう感じは面白くて大変良かったです。時折ああ監督さんは真面目な方なんだなと感心する部分もあっただけに残念。
それにしても二本とも、シネパトスさんでの上映のため地下鉄の音が現実なのか映画の中なのかわからない、それが非常に有効に働く映画だったのは偶然なのでしょうか。
それにしても二本とも、みなさんトラウマ抱え過ぎですよ。猫くらいが軽くて丁度いいかと。