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12.19

『タンタンの冒険』

いくらなんでも年明けぐらいまでやってるやろうと余裕こいてたらほとんどの上映館で終了間近になっていると知り慌ててスティーヴン・スピルバーグ監督『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』 を平日の夕方ミラノ座さんに見に行ってみたら、大きな劇場に一桁のお客さん入りでさすがに寂しい。3D吹き替え版で鑑賞。
幼少の頃やたらオシャレな叔父が定期的にタンタンの原作漫画をプレゼントしてくれてて、フランス語はわからないけどそれを眺めるのが好きだった美しい過去を思い出しつつ、フルCGアニメーションの冒険活劇としては過不足なく楽しかった。前作の『インディ・ジョーンズ』に漂っていたハムナプトラ臭が姿を消したのは他人事ながら本気で安堵。車やら船やら飛行機やらバイクやらをひょいひょい乗り継ぎながら、一番の見せ場で(死ぬまでに一度サイドカーに乗るのが長年の夢)あのスピード感溢れるワンカットと格闘する相手が鷹(だったか鷲だったか…)ってのはやっぱりアニメでしか見られない気持ちよさだと感動したし、スノーウィの想像以上の活躍も嬉しかった。アル中の船長が想像以上に酒浸りだったりオペラの声がガラス割るとかどこまで本気で笑っていいのかしらとちょっと微妙な部分もあったけど、基本的には満足でございました。次回作『戦火の馬』の予告がかなり馬押しなことがちょっと不安なくらいでしょうか。
と、107分結構満喫した挙げ句の結論としては、私、タンタンのビジュアルにリアルさは求めてない。タンタンは永遠にあの線な感じでいてほしかったかな…。