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12.20

『ラブ&ドラッグ』

にしても昨日の『タンタン』は爽快なぐらい色恋が絡んでこなかったなーとその反動で本日はエドワード・ズウィック監督『ラブ&ドラッグ』 を見に行ってみたらこれがもう。ヒロインのアン・ハサウェイちゃんがガンガンおっぱいやお尻を見せてくれる(好みじゃないけどいい女優さんですね)だけじゃなく、マジでめっちゃいい映画、めっちゃ泣いた。後に大物が控えてるとは言え今年のNo.1ラブコメ暫定一位。個人的には『ラブ・アゲイン』より好き。
と私がひどく感動してしまったのは、一見最近流行の、恋人になるほどの真剣な関係はダルいからセックスだけの付き合いを楽しみたい今どきな男女のラブコメと思いきや、実は女が自分の抱えてる難病を重荷だと捉え好きな男に面倒と思われる恐怖から恋愛に深入りできないというgojoさん的に1ミリも笑えない内容だったってことが大きいとはわかりつつ、でも、深刻なテーマを絡ませつつもテンポよく進むお話に、もちろんみんなご存知だとは思うけど、ゼロ年代のラブコメ映画にマストな三大要素(・冒頭にとりあえず無意味にアッパーでポップなミュージックが流れてる・途中で一度はハイウェイの空撮が挟まれる・主人公が下品でバカだけどめっちゃええ奴なルームメイトと生活してる、今作は弟やけど)を完璧に表現してくれてるだけで文句は言いません。主人公のジェイク・ギレンホールはファイザー製薬に務めててバイアグラのセールスで一気に出世します、そこに生じる下ネタはご想像下さい。車のレバーネタではほとんど客のいない静かな場内でひとり大爆笑してしまった。でもアンちゃんがグラスを割った瞬間号泣するシーンでは見ながら同時に号泣、重くてごめん。薬の蓋が開けられないとか顔の赤いぶつぶつとか、ひとりあるあるネタ状態で。
最後ふたりで撮ったビデオ(なのか?何あの機材)を見ながら愛に気付き直すだなんて、ベタ過ぎるけどやっぱいいよねーと非常にご満悦、だけど、劇場のチケット売り場には『CUT』以外の作品名を告げることが申し訳なくなるくらいがっつりとナデリ監督が真後ろに立ってらっしゃり…。近いうち必ず見に行きます…。