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12.28

『リアル・スティール』

そんなに悪い映画じゃないはずなのにイマイチ興奮できなかったのはヒュー・ジャックマンの瞳がキラキラし過ぎてたせいだろうか、ジョーン・レヴィ監督『リアル・スティール』。まつ毛の長い男性は苦手です。
2020年の近未来、人間の代わりにロボットが戦う格闘技が主流となった世界で、仕事を失った冴えない元ボクサーが11年ぶりに会ったひとり息子と出会い、最初は面倒に感じるもロボットを通じてお互いの絆を深めていく感動親子ストーリー、が、あまりにもなんのひねりもなくあっさり進んでいくもんだからちょっと拍子抜け。途中、おんぼろロボットのアトムくんが息子の少年と微妙に意思疎通したりアトムくんが独り無言で鏡を見つめるカットがあったりしたのでこいつが何かひと暴れするのかと期待したけどそんなこともなく。全体的なカット割りのリズムもあんまり好みじゃなかった。ロボットがいっぱい出てくるのに基本的に超泥臭い世界とかロボットによるロボットダンスとか嫌いじゃないし、ラストの息子の涙にはちょっとうるっとしたりしたんですけどね。しかしこのガキは捨てられた子犬のような瞳で「お願い!」と言い過ぎでちょっとしばきたかった。
ちなみにこのロボットボクシングは、どんなにいいマシンを使おうと途中でバグると絶対負けるというなんとも不条理な格闘技、Macがフリーズするだけでもイライラしまくる私には普通のスポーツばりに無理だと思われた。