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12.30

『ニューイヤーズ・イヴ』

今年はなんだか色々あって結局196本しか映画を見れなかったけど、その〆にゲイリー・マーシャル監督『ニューイヤーズ・イヴ』 を見れてほんとに良かった。一生ゲイリーさんについていく、ってくらい幸福で感動的な映画でございました。前作『バレンタインデー』が面白いを通り越してちょっとよくでき過ぎたラブコメ感動ドラマだったのでそれに比べると物足りないって感想はわからなくはないけれど、でもこれはこれでいいの。ジョン・ボン・ジョヴィが想像以上に活躍してたことには少し動揺してしまったが、デ・ニーロが、ミシェル・ファイファーが、サラ・ジェシカ・パーカーが、大晦日ってことだけを心の支えに「やり直せる」と新年を迎えようとしてる姿と、冴えない部屋着でエレベーターにいるだけのアシュトン・カッチャーがなんかもう本気でどうしていいかわからんってくらいかっこいいことだけで他に何もいらなかった。老若男女入り交じった多過ぎる登場人物、その全員が見事に幸せに2012年を迎える映画を77歳の監督さんが作っているという事実に泣けた。エンドクレジットはもちろんNGシーンで決め。唯一残念だったのは好きだったアビゲイル・ブレスリンちゃんが整形し過ぎてすっかり変な顔になってしまってたことでしょうか。
いやしかし、あんな壮大な大晦日シーンをタイムズスクエアのど真ん中で、一体どうやって撮影したんだとすっごい不思議で調べてみたら、2010年のほんとのカウントダウンイベントを撮影したとのこと。そりゃアメリカ映画が面白いはずだわ。絶対近い将来NYで新年迎える。