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1.13

『50/50』

数ヶ月前予告を見ただけでちょっと泣いてたジョナサン・レヴィ監督『50/50フィフティ・フィフティ』を見に久しぶりにTOHOシネマズ渋谷さんに行ったら久しぶりに「鷹の爪」がいっぱい見れて嬉しかった。
ごく普通の青年がある日突然生存率50%のガンを宣告されるという脚本家さんの実体験を元にしたと言うお話、映画が始まってものの3分であっさり宣告シーンは訪れ、でもその数分で十分この主人公が冴えない真面目なサラリーマンということがわかるのは上手いなあと思ったけれど、その後は周りの反応にちょっと戸惑いながらも努めて普段通りに生活しようとする姿が、努めて普段通り過ぎて、映画としては退屈になってしまってました(もちろん日本の難病モノなんかよりは全然見れる良心的な作品でしたけど)。それでも終盤ガン仲間が死んだことで本格的に死を意識しだし最後手術の前に泣くあたりでは「ぽんちゃんもこんな風に不安だったのかしら」と勝手に妄想して号泣、当分映画でガン禁止してほしい。
主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットくんはこないだのホームレスキリストから一変してえなりかずきみたいな笑顔になってました。せっかくのアンジェリカ・ヒューストン姐さんやブライス・ダラス・ハワードちゃんがあんまり活躍してなくてちょっと残念、この監督さん男友だちの描き方は素晴らしいのに女にどれだけ怨みがあるんだろうってくらい浮気した彼女への仕打ちが酷い。アメリカ人って他人の恋愛に首突っ込むの好きなのな。

夜、呑み初めに相応しい豪華で楽しい新年会、のはずが、渋谷のオシャレなカフェでスタートしたあと最終的に下北沢で甲斐よしひろさんと喋ってた自分が謎。