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1.16

『私だけのハッピー・エンディング』

わたしゃケイト・ハドソンちゃんが好きでねえ、それだけを目的にニコール・カッセル監督『私だけのハッピー・エンディング』 を見に行ってみたら、大火傷。最近のアメリカ映画界では難病モノが流行ってるのか?
ビッチでやり手な人生を謳歌しているアラサー女子が突然のガン宣告を受け死ぬまでのお話、だけど今回はちゃんと「これは映画だ」と割り切れたから大丈夫、なぜなら現実にガエル・ガルシア・ベルナルくんみたいなイケメン医師がいるわけないから。これは突然現れるウーピー・ゴールドバーグ神様よりもフィクション性が高く、上手なやり方ですね。それでもめっっちゃくっっちゃ泣いたけど。
ガン宣告を受けつつも主治医の男性に運命を感じ恋の駆け引きを交わすラブコメ要素は前半であっさり終了、後半、体力の減退とともに病気を受け入れ、自暴自棄になったりもするけどだんだんと人生の整理を始める主人公の姿に色んな想いが入り交じってもう涙々、友だちや家族とのやりとりがいちいち良くてさあ。 日本の難病モノには有り得ない、小人症の男娼や少女時代のオナニーエピソードで母娘が和解する瞬間なんかも素晴らしい。監督と脚本は共にこれがデビュー作の女性、ですよね。音楽もよかった。
最後のお葬式パーティーでダンスしながらあの世とこの世で向かい合うハッピーエンディングの瞬間、泣き過ぎてあんまりよくわからなかったけど、多分すごく良かったはずです。前半に出てくる腸を空にする液体、私も飲んだことあるけどあれだけで一回死ねます。
後半ほぼすっぴんで頑張っていたケイトちゃん、出産も経て以前よりは色々貫禄ついたけどやっぱりこの笑顔はたまらん。さすがオーウェン・ウィルソンを自殺未遂に追いやった女。ガエルくんは、意外とこの頼りない草食系男子路線の方が向いてんじゃないかと思う程存在感を消すことに成功していた。いい映画、おすすめ。