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1.23

『CUT』

もちろん私が見逃すわけにはいかぬと思っていたわりにはだいぶ出遅れてしまったけれどアミール・ナデリ監督『CUT』をようやく。劇場にはノーナデリだったけどえらい混んでるなと思ったらシネマートさんは月曜メンズデーだそうな。
映画製作のためにできてしまった借金を返す金策としてシネフィル監督自身が殴られ屋になる、というだいたいのストーリーはなんとなく知っていたけど、まさかここまでとは。イランからやってきた『死ね!死ね!シネマ』みたいだなとちょっと思った。
主演の西島秀俊さんが冒頭以外ほとんど殴られっぱなしで、美しいはずのお顔がほぼ全篇誰かわからんくらいぼっこぼこになってましたが、またその姿が切なくお美しく、それだけでもう十分。先日朝日新聞のインタビューで「日本で一番狂ってる役者は僕だって証明したい」と仰っていましたが、その事実は間違いなく伝わってまいりました。やっぱりその辺のイケメンとはレベルが違うほんとすごい俳優さんだなーと感動しながら見てたのですが、ひとつだけ文句をつけさせてもらうと、こんな腹筋割れてる映画監督見たことないわ!でしょうかやっぱり。結婚してから急激に太った常磐貴子も、今まで色々無理してたんだろうなあと勝手に安心する最近でしたが、ここでも中々良かった。
終映後、ギャルふたり組が「最後の百本全然わかんなかったねー!」と叫んでいてたが、それでいいんだと思う。

圭くんベスト8進出ほんとおめでとう!これでユニクロ以外のスポンサーがつくといいね!(いくらなんでもユニフォームがダサ過ぎる)