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2.02

柄本明2

↑2並んだ。
本日も、私のためみたいなプログラムをありがとうシネマヴェーラさんと極寒の中「柄本明の流儀。」特集に向かい、昨年のフィルメックスで見逃していた相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81年)とまったく初見の池田敏春監督『鍵 THE KEY』(97年)という中々ヘビーな二本立てにチャレンジ。満席ぐらいなるのかなと思ったけどそうでもなかった。
スクリーン初体験の『セーラー服〜』は、改めて、十代のアイドルをコンクリート漬けにしたりレイプ未遂に遭わせたりおっさん俳優とキスさせたり、今なら確実に犯罪レベルなことやってるなあと呆れながら、ぐずぐずと泣いた。私も一応組長の端くれだけどこんな素敵な手下たちはいない。三国連太郎が出てくるシーンが自分の記憶以上にルパンだったことに驚き、渡瀬恒彦の立派なM字額に驚き、柄本明の最低な奴なのに泣かせる芝居に驚き。
谷崎潤一郎を川島なお美か…とちょっと半信半疑だった『鍵』も、エロくて不気味で情けない谷崎的主人公を演じる柄本明の芝居が完璧に期待を裏切らない仕事だったのはもちろん、川島なお美までがだんだん良く見えてくる映画マジックに引っ掛かった。やっぱり色白の女性の裸は美しいねえ。大雪の中に現れる大沢樹生、邸宅の中に突然のどしゃぶり、文芸作品からはみ出る過剰さがかっこよかったです。最近見ないなと思っていた辻香緒里がこんな映画に出ていたのは意外だった(と思ってちょっと調べてみたらいつのまにか童子-Tの嫁になってたとは)。