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2.19

『ドラゴン・タトゥーの女』

あああ〜、デヴィット・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』をようやく。ベストセラーらしい原作も先に映画化された作品もまったく知らず、とりあえず期待だけを胸に見てみた結果、レイプするような男は殺されるか自分もケツに突っ込まれるかするのは当然だよねって感じで、面白かった。この映画見たらタトゥー入れたくなるのかしらと事前に素敵な彫り師さんまで紹介してもらってたのに、むしろ女は男の体に彫ってなんぼだったのね。あと、禁煙禁止。
なんやろ、『ソーシャル・ネットワーク』のときの様な「うわあ凄い!」という感動はなかったし、複雑な人間関係は横文字の名前が覚えられずミステリーの謎を追うことは途中で放棄してしまったけれど、明らかに158分間退屈せずに見られて。多分何度か見直すとなんでそんなことができてるのか細かい理由がわかりそうな気がする、けど今は全然わかんないので、以下雑文。
タトゥー姐さん(©中原昌也)、過激なビジュアルに似合わず意外とシャイな会社員という設定にはちょっとびっくりしたけど、ハードなトラウマを抱えたキチガイ女がただのメンヘル女に成り下がらないのはスウェーデンが舞台とは言えさすがアメリカ映画だなあと感動しました。エスカレーターを滑り落ちる姿が素敵でした。
何かと拷問されがち且つ組織的なものに追われがち俳優のダニエル・クレイグは今回も、追ってたはずがいつの間にか追われ、拷問され、耐えていた。何をやってもユーモアさのない雰囲気が今イチ好きになれないんだけど、あまりに真面目な顔で「ファックミー!」言うもんやから、笑えた。
ただあまりに切ない終り方だったので、なんとしてでも2に続けてタトゥ―姐さんには幸せになってほしい。名前もつけてもらえないうちに殺されてしまった猫だけが心残り。