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3.04

『はやぶさ 遥かなる帰還』

ちょっとした事情により、『戦火の馬』を横目に瀧本智行監督『はやぶさ 遥かなる帰還』 を見て参りました。
ニュースでちらちら耳にしたことくらいはあるけど「はやぶさ」が一体何なのかどんな偉業を成し遂げたのかをろくに知らずにチャレンジした結果、なるほどこういうことだったのかとお勉強になったし、映画としても真面目に作られてて、どちらかと言うと好感を持ちました。宣伝的には「日本人の底力!」風プロジェクトX系で売りたかったっぽいけど、それがそこまで暑苦しくなかったのが良かった。だって、素人が見ても異様な程の制作委員会の人数。
がしかし、「はやぶさ」を巡る人間たちが、 基本的には管制室みたいなところででっかい画面を眺めてるor会議室で専門用語を駆使して討論してるorケンワタナベがひとり悶々としている、もしくは宇宙空間をさまようはやぶさのCG、という要素の繰り返しでしか進んでいかない世界って、何本も映画化されてるらしいけどそもそも映画に向いてない題材なんじゃないかと。どうせならせっかくの山崎努と夏川結衣父娘の話をもっと絡ませたり出番が少なくて残念な長嶋一茂をもっと押したり、はやぶさが最終的に無事帰還することなんかみんな知ってるんだからと元も子もない感想。
ケンワタナベの微妙なヅラはどうなんだろうと疑問に思いつつ、全身が映った瞬間あまりの足の長さにびびった。唯一の若い女性職員にみんな気軽にボディタッチし過ぎやろとちょっとイラッとした。 記念写真を撮るときの嶋田久作さんの表情がツボでした。