『ヒューゴの不思議な発明』
復活の勢いで二日連続3D映画にチャレンジ、やっとこさマーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』 を見た。
駅が舞台の3Dって、到着した列車が飛び出してびっくりして逃げ惑ったりするんかいなと冗談で思っていたら、本当にそんな映画だった。今回はデジタルどころかもう実写なのかフルCGアニメなのかすらわからない映像にちょっと戸惑ったり、途中駅員とのやりとりとかちょっとダルいなと思ったりしたものの、スコセッシおじいちゃんの「無声映画を3Dで見たい」という金持ちの道楽のために死ぬ程カネかけてこんな作品作って、それはそれで可愛らしくいい映画だなと思えました。大好きなブルーノ出てるし。
かなり重要キャラのジョルジュ・メリエスについては、何本か見たことある程度の知識なうえ、監督本人についてもこの映画に出てくるような歴史が実際にあっただなんて恥ずかしながらまったく知らず、私はそれでも楽しかったけど、他のお客さんにとって映画の謎の答が「死んだと思ってた無声映画監督が実は生きていた!」って、どこまで有効なのかは微妙。あのジュード・ロウの死に方もかなり微妙。機会人形の描く絵が細部まで上手過ぎてちょっと笑ってしまった。
3D映画としては、今まで見たものの中でもかなり成功してる気がした。昨日の『pina』に続き、3Dの中に不意に現れる2Dフィルムとの感触の違いに何度もドキッとしたし、3Dと言えば雪でしょうってのもよくわかってらっしゃって。 せっかくここまで引っぱるのなら飛び出すドーベルマンも見たかったけど。最終的に「え、ヒューゴ別になんも発明してへんやん」という邦題への不満はそっと胸にしまっておく。
「可愛い!」と思ったiPadケースが悉くiPad本体より高価ってのはいかがなものか。ルブタンとか8万もするのな。