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4.23

『バトルシップ』

たーくん艦長に会いたくて、ピーター・バーグ監督『バトルシップ』を見てみたら、これがなんか変な映画だった。
CMのイメージから勝手に、最近流行の侵略者(エイリアン)と戦う正義感溢れる地球人(アメリカ人)のマッチョ映画を想像していたものの、冒頭から数十分はほんとに筋肉バカ丸出しのニートな主人公がワイハのビーチでパツキンのチャンネーとへらへらしてるだけやし(上映時間中8割はメタル流れてた)、こいつがいざ海軍に入ってもどこまでも頭悪過ぎて全然かっこよく見えないし。本気でこんなヤツに世界救われたくないと思えます。この監督さんは前作『ハンコック』もそうだったけど、スーパーヒーローとかエイリアンをちょっとおかしな視点から描くのがお好きなのでしょう。
登場した瞬間から大した理由もなくブチ切れて大暴れしまくる宇宙人が現れてからの戦闘シーンの連続は、多分途中で『トランスフォーマー』や『世界侵略 ロサンゼルス決戦』とフィルムを入れ替えられても気付かないだろうなって感じのごちゃごちゃ系で見てるだけでやたらと疲労、結局やっぱりこういうのかとうんざりした矢先、でも終盤まさかの退役軍人部隊が出動する展開には大爆笑させられてしまい、なんか悔しい。
しかしこれは浅野たーくんの活躍とお芝居がびっくりする程よく、これを見るだけでも一見の価値有りだと思えたので良しとする。国籍を超えて主人公の相棒になる的な役どころだんだけど、ハリウッドでもめっちゃ相変わらずなたーくんにだいぶ萌え(なのに、ちょいちょい日本人の真珠湾攻撃をディスるようなネタを挟んでくる監督の意図はよくわからなかった)。