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4.25

『マリリン 7日間の恋』

スルーしようかと思ったけれどやっぱり主演のミシェル・ウィリアムズちゃんが気になって、サイモン・カーティス監督『マリリン 7日間の恋』を見てしまったら、ダメな映画だとは思わないけど、やっぱケネス・ブラナーが登場するようなイギリス映画だからか(偏見)なんかどっか真面目臭くて盛り上がりに欠ける作品な後味。何なんでしょうねこれ。
サード助監督と当時既に人気スターだったマリリン・モンローの秘密の熱愛…、ってそんな話はもちろん有り得なくて、気ままな女優の異国でのアバンチュールを本気にして振り回されたガキ助監督の話なんだけど、 マリリン・モンローという女優がだんだん精神のバランスを崩していく様子とかベテラン俳優たちとの軋轢とかは中々良かったので、マリリン没後50年記念というならどうでもいようなラブストーリーにまとめるんじゃなくもっと彼女自身についての映画にした方が俄然面白くなったんじゃないかとマリリンファンとしてはやきもき。色々あり過ぎて無理なのかなそういうの。
そっくりさんである必要はないしお芝居は悪くなかったミシェルちゃん(ヒース・レジャーの元嫁)、でもちょっと顔や身体の雰囲気が現代的過ぎて、脇役のエマ・ワトソンの方がコスプレ劇には向いてるんじゃないかと思ってしまった。全体的に衣装とメークが地味だったのも残念。
しかしこれ実話らしいけど、もし本当に大女優にふられた後すぐに衣装部の女の元に戻れると思ってたんなら、助監督って相当馬鹿なのな。

そして久しぶりに映画ハシゴ、夜は「メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集」 を見てみたら、これが素晴らしく狂ったアニメたちだった。
クラッシックやノイズの音楽に乗せて、鉛筆で描かれたような素っ気ないキャラクターたちが血を吐き人を殴り電車にひかれ発狂し、壮大な宇宙へと繋がっていく世界の小さな美しさ。 西洋のひとりでアニメ作ってる男って絶対頭おかしいよね。これは爆音で見てみたいなあ。