BLOG

5.05

『アーティスト』

寝てた。マジで何かに取り憑かれたように寝てた。
さすがにこれじゃダメだと気合いを入れて起き上がり、でも賑わう街に出るパワーはなかったので、近所でやってたミシェル・アザナヴィシウス監督『アーティスト』をふらふらと見に行くのが精一杯。 さすがにアカデミー賞熱も収まりつつあるのか土曜の夜でも混雑はしてなかった。
そんなに期待はしてなかったけど、 まあ、2012年のデジタル時代な今日にモノクロサイレント映画を作るだなんて中々立派な志でよく頑張られたと思いますという超上から目線な感想以外特に感心するところもなく、人気俳優が時代に追いつけず落ちぶれて鬱になるも意地になって若い女の救いの手を断り続けて自暴自棄になるというストーリー自体は結構イライラするような恋愛映画でしたが、まあ、パルムドッグ犬のアギーくんの名演に免じていい映画だったってことにする。サイレントなんだから車が木に衝突するとこくらいはさすがにちゃんと撮ってほしかったけど。
それでもやっぱり、いくら監督の嫁とは言え主演女優が全然スターに見えないってのは最後まで納得し切れずやや残念。可愛いとは思うけど無声映画のヒロインにはもっとゴージャスな女性希望。さすがにジェームス・クロムウェルの佇まいはそれだけでちょっと泣けたけど。
しかしこのにやけヅラの主人公は、こんなに可愛いペットがいるのに自宅を放火したり犬を無視して自殺しようとしたりして、相当酷いヤツには違いない。許せん。