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5.22

『白昼の女狩り』

最近ほんとに週一ペースで発熱してる。寝るの飽きた。
なので、真面目に通おうと思っていたユーロスペースさんで開催中の「生きつづけるロマンポルノ」 (フェイスブックやってないと公式HP見れないんだ…)にもだいぶ行き遅れ、しかしなんとか今回が本邦初公開という曾根中生監督『白昼の女狩り』(84年)は見ることに成功。平日の夕方だというのにさすがにほぼ満席の人入り。
なんとかのなぎら健壱先生が主演のポルノ映画、だというのに、まったくこれっぽちも笑えない、と言うかむしろ恐ろしい。迷彩服姿にライフル片手のエロテロリストなぎら先生が、たまに意味不明な英語と日本語を呟くだけで、あらゆる女を殺したいのか好きな女に一途なのか、真意はわからないままただ手下を引き連れてレイプしたりストーキングしたり。暴力描写が過激とかいうレベルじゃなく、映画の存在自体が暴力的過ぎて、もっとグロテスクなロマンポルノはいっぱいあると思うけど、これが製作当時公開中止になったのもなんか納得のレベル。曾根中生という監督の人非人っぷりを改めて思い知らされた気がしました。
ラスト、犯されて殺されかけた女が号泣した後あんな行動をとる映画を見て、恐怖のあまり笑ってしまうというのはわからなくはないが、そういうのとは違う感じでへらへらと笑ってる客(男)が数人いて、なんか無性にイラッとした。