5.26
『大地の時代』
アテネフランセさんにて上映前に真面目に拝聴した赤坂太輔(たすけ、って読むの…?)氏の「グラウベル・ローシャ シネマ・ノーヴォの可能性」という講演の中で、「自分で編集することも可能な映画」という言葉を聞き、どういうことだと思ったもののその後見たグラウベル・ローシャ監督の遺作『大地の時代』(80年)を見て、大いに納得。
落ち着いた映像はほんと冒頭の夕陽くらいで、そこから151分間映画は常にもの凄い勢いでやかましく鳴り響く音と音楽と共に、どっかの民族の儀式やらリオのカーニバルやら肉体労働者たちの仕事やらこれよくモザイク入れなかったなと感心する程モロ全裸の黒人男性やらと次から次へと。全体的には貧困層を擁護する反権力な革命映画だということはわかったものの、果たしてこれはフィクションなのかドキュメンタリーなのかさえも混乱、画面の中で起こっていること自体はわけわからな過ぎて、めっちゃ面白かった。是非とも爆音上映希望。
場内でも笑いが起こってたけど、忘れた頃に現れる金髪のプロレスラーみたいなオヤジ(途中から高山善廣にしか見えなかった…)が真っ白なスーツで汗をかきながら街中で「ファックしたい!」とか「神よ…」とかつぶやきまくり、テンション上がり過ぎて膝をぶつけてブルーになってる姿がかなり最高。カメラに向かって不安そうに「こんな映画でいいのか…?」と問うてたけど、いいんだと思う。
今週はノー朝帰りウィーク!をもうすぐ完走できそうだったのに、気付けば西荻窪でウーロンハイにまみれて朝を迎えていた。無念。