『幸せの教室』
めっちゃ今更、ああこれってトム・ハンクスが監督やってんやと知りなんでか気になってしまったため病院帰りにふらっと『幸せの教室』を見にいってみた。いくらレディースデーとは言え女子トイレが長蛇の列とは!とびっくりしてたらほとんどが『ガール』の客だった。
予告やCMを見た限りほんとーになんの刺激も毒もなさそうな今時珍しい程のハッピームービー、という想像は、実際に本編を見てみても一切裏切られることはなく、高卒という学歴を理由に突然リストラされた中年オヤジが就活のためにと一念発起して入学した短期大学で若くて面白い友人たちと出会い、素敵な女性と恋に落ち。特に大きなエモーショナル的瞬間があるわけでもなく、ラブコメ的ドキドキ要素があるわけでもなく、スピルバーグやゼメキスと仕事をしてきたトム・ハンクスが何故今あえてこれを自ら映画化しようと思ったんだろうという疑問は残るものの、ユル過ぎるギャグや時間の流れも含め、間違っても説教臭くなったりしない妙なテンションは嫌いにはなれず。がしかし、いくらなんでも地味過ぎたか。大学で出会った悪そうな仲間たちが、集まってみんなで飛ばそうぜ!と盛り上がっても、乗り回すのはハーレーじゃなくてスクーターなのね。映画全体もそんな感じであくまで牧歌的。せめて下ネタのひとつも挟んでくれれば。酔っ払って初めてキスしたときのリアクションは可愛かったけど。
冴えない仕事と自称小説家の夫(ブログばっか書いてるという設定は笑った)にイライラしっぱなしのジュリア・ロバーツにスタイルが良過ぎてびっくりした、以上に、先日『残虐全裸女収容所』で若かりし日を見たばかりのパム・グリアが太り過ぎて途中まで誰かわからなかったことがだいぶ衝撃でした。でもかなりのチョイ役でこの女優を使うとか、トム的には色々考えてたりするのかなあ。アメリカ人の考えてることはわからん。