爆音3&4
なんかひとり爆音レビューみたいになってますけど、本日も真面目に吉祥寺に向かい爆音映画祭さんにお邪魔、日本プレミア上映ドン・ハーツフェルト『きっとすべて大丈夫』三部作とGenerator+牧野セレクションを堪能。
ドン・ハーツフェルトのアニメは、今年の春にイメージフォーラムさんで初体験して以来これは是非爆音で見たいと強く願っていて、で実際見てみて、やっぱり、素っ気ない線で描かれた主人公ビルくんの静かに侵されていく日常と光のノイズが爆音で炸裂する瞬間に大きく心揺さぶられた。静かなのか凶暴なのか日常なのか夢なのか生きているのか死んでいるのか、アニメなのか実写なのかすらわからなくなってくる、手作りのアニメから広がるでか過ぎる宇宙が、可愛い。
牧野貴作品『2012 act.3』は、上映の度に映像が追加され成長する映画、今回は牧野氏の生演奏付き、なので、本当に今夜見た作品は一夜限りのナマなもの。その後に上映された『Generator』(音楽はジム・オルーク)と共に、ノイズミュージックについてこれっぽっちも知識のない私にとってはただひたすらその凶暴な音と映像を浴びるように見るしかできなかったのだけど、見ているうちにだんだんと時間も場所もわからなくなってくるような映画感覚はなんとも不思議で楽しくて、満足。
それ以外に、牧野氏によるセレクション作品として、オランダやアメリカやオーストリアの監督が撮った短編映画が上映されたんだけど、これがまただいぶ面白かった。詳しくは書かないけど、30分未満の作品たちなのにあまりの爆音に爆笑してしまうわキラキラした水の美しさに感動してしまうわ。いやあ、世界にはおかしなことを考えてる人たちがいるもんだなあと大いに感心。どこかで再上映される機会があれば見るべし。
しかし、本日立て続けに見た映画はすべて、最早爆音以外の状態が想像できない。