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7.27

『コンボイ』

もちろんほんとはもっと真面目にこの特集に通いたいという気持ちで胸いっぱいだったんですけど、いかんせん夏が。しかしさすがにこれは見逃すわけにはいかぬと、なんだかめちゃくちゃお久しぶりなフィルムセンターさんで開催中の「ロードショーとスクリーン ブームを呼んだ外国映画」 に向かい、サム・ペキンパー監督『コンボイ』(78年)を初鑑賞。
大型トラックを乗りこなす粋な男たちと横暴な警察たちとの壮絶なバトルが面白くないわけがなく、ああアメリカ版トラック野郎アンストッパボーかと感動しながら見てたけど、まさか途中でFBIが絡んだり知事が出てきたり、そんなスケールのでかい話になるのは予想外でちょっとびっくり、あとあんなにでかい荷物を運びながらその中身に一切興味がないこともちょっとびっくり(一応キンキンは魚の鮮度とか気にしてたような…)。トラックひっくり返っても放りっぱなしかいと突っ込みたくもなかったけど、でも未亡人の女トラック野郎がかっこ良過ぎたのでそんな野暮なことはしない。砂塵が上がり過ぎて最早画面に何が映ってるのかもよくわからなくなってても、ポリ公たちをがんがんかわす野郎たちが素敵過ぎたからいいの。なのでもちろん最後生きてたんかい!なんて言わない。敵であるはずのおっさんの笑顔に涙。
上映されたフィルムも結構ぼろぼろで、途中変なノイズがいっぱい聞こえたけど、それすらもいいことのように思えて、ああ劇場で見れて良かったと19時からのプログラムに静かに感謝したのでした。

しかし京橋という場所に久しぶりに足を踏み入れて、あまりの変わりっぷりに呆然。こんなものすごい勢いでの再開発、土建屋以外に誰が喜んでるのかさっぱりわからん。