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8.09

ドラゴン2

午後からキノハウスに入り、まずシネマヴェーラさん「映画史上の名作7」でプレストン・スタージェス監督『モーガンズ・クリークの奇跡』(44年、女版『ハングオーバー!』みたいな超テンション高めのコメディ映画で、素晴らしかった)とジョン・フォード監督『黄色いリボン』(49年)を見て静かに涙を流し、もう今更私がなんか言うこともないだろうとひっそり感動したりしたのですが、『カウボーイ&エイリアン』のワン公はこれが元ネタだったってことでいいのかしら。
そしてそのまま階下のオーディトリウムさんに移動、昨夜に続いて大盛況の濱口竜介レトロスペクティブ にて『何食わぬ顔(long version)』(03年)を、longということはshort versionがあるってどういうことだとわけのわからぬまま見てみて、なるほどと納得したけど、上手に説明できない。『何食わぬ顔』の中で撮られてる映画が『何食わぬ顔』として劇中劇のように現れそれのみで上映されることもあるけれどでも映画はあくまで『何食わぬ顔』で的な…。学生時代の映研で撮られた作品とのとこで素材は8ミリ→DV。
冒頭スーツ姿の若い男が三人ぐだぐだ歩く姿を見てそりゃまあ『ハズバンズ』かと思ったけれど、全体としては想像以上に甘酸っぱい系の青春映画で中々の胸キュン度、競馬場や空港を舞台に展開されるこれまた意味があるんだかないんだかわからない男たちと女のやりとりの中、不意に現れる見たことのないような瞬間にどきどきさせられて、もちろん学生映画なので技術的に色々難はあったけれど、大変感動してしまいました。ヒロインの声の低さがかっこよかったし、監督ご自身の落語家キャラも存分に発揮されてて、よかった。『黄色いリボン』に続いて、馬ずいた。

と、32歳の〆に真面目に映画を三本も見てああ楽しかったけどぐったり、なはずなのにそのまま呑みに行ってしまい朝方までぐだぐだしてる自分が若いからなのかただの馬鹿なのか微妙なお年頃。