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10.06

『暗殺の森』

ブルーレイ上映だとは承知してたけど、スクリーン大きいしラスト800円だしせっかくだからとてくてく歩いて新文芸坐さんに向かい、ベルナルド・ベルドルッチ監督『暗殺の森』(70年)を見てみた。
まさかの初見で、自分でも不思議な程、33年間よくこんな有名な映画の情報にここまで触れずに生きてきたなってくらい、内容や詳細について一切知らず。しかしちょっとでもストーリーなんかを知ってたところでこんな凄いものを想像できてたはずもなく、見ながら、あまりのかっこよさになんかちょっともう笑ってしまった。何あのとりあえずだだっ広い空間とかラジオのスタジオとかダンスホールとか嫁の空気読めなさとか。タイトルに森がついてるのに森が出てこない、と思ってたら、ラストの雪山の暗殺シーンで震え、老人ひとり殺すのにヒットマン多過ぎじゃないかとも思わなくもなかったけど、ここまでかっこよかったらもうなんでもいいやという気分に。このとき妻が着ていたベージュのニットスーツがまた美しくて。
しかし、スパイ映画だからか犬がたくさん出てくるわりには猫は食べ物扱いで、絶対食用には犬の方が向いてるはずだと思いました。

伝わるかなあ、このサイズ感。
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