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10.16

『4:44 地球最期の日』

確かに客は10人程度で、まともなHPすら作ってもらえてないけど、アベル・フェラーラ監督『4:44 地球最期の日』は、なんか面白い映画でしたよ。
西暦や日付はわからないけどとにかく14時間後の4時44分に地球が爆発するってことだけははっきりしてるマンハッタンのアパートの一室で、地球滅亡の理由は一応オゾン層の破壊らしいがもちろんガイアシンフォニーになるわけはなく(ダライ・ラマは出てきたけど)、中年男と若い女のカップルが何をするかって、とりあえずセックスして喧嘩して仲直りしてクスリやろうとしてる姿を目撃されてまた喧嘩したりして。地球最期の日に愛する人とぐだぐだな一日を過ごす冴えない男の姿がなんか憎めなくて。場面に合ってんだか合ってないんだかの音楽もかっこよかった。『これは映画ではない』に続き、こんな部屋住みたい。
それが唯一世界と繋がる窓かのように(まあ実際そうなるのか)せっせとスカイプばっかりしてるんだけど、離れた場所にいるらしい娘と会話するシーンで一瞬うるっとしかけたが、直後の、PC画面越しの元嫁VS今嫁のバトルがおもろ過ぎて爆笑。うっかり騙されかけたぜ。
しかし、こないだ『アンチクライスト』見たばっかりで、ウィレム・デフォーがセックスする姿は当分いいかな(相手の女の子が微妙にキルスティン・ダンスト似に見えたのは気のせいか?)。

ついに最終巻を迎えてしまった「俺はまだ本気出してないだけ」。ミ・ヤータ!

タイトルに反して、久しぶりに本気で慟哭した。映画化を阻止するためなら出資しますよ。