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10.18

『デンジャラス・ラン』

だいぶ出遅れたけどやっと見たダニエル・エスピノーサ監督『デンジャラス・ラン』は、キャスティングからもわかるけど、撮影や編集でやってることもCIAや裏切り者がやってることもだいぶ故トニー・スコット風味の強い作品でしたが、パクリだとかヘタな物真似だとか言う気は一切起きない、これはこれでちゃんと面白い映画で、なんか嬉しかったです。
元CIAながら今は伝説の指名手配犯と珍しくワルなデンゼル・ワシントンがCIAに拘束されるも、始めは余裕かましてたけど敵のしつこさにだんだん本気でキレていく、それだけでも十分かっこよかったけど、ちゃんと窮地に陥ったときの笑顔も忘れずにいてくれて。デモやサッカースタジアムの群衆に紛れながらの逃走、めちゃくちゃごちゃごちゃした貧困街での銃撃戦、初老のおじいちゃんをそんなに走らせたんなよとちょっと思ったけど、最後の舞台となる静かな一軒家に辿り着くまでの派手なアクションにも満足。我が家のカルロスはきゃわいいのに、ここではワイン好きのハゲ親父だった。ええヤツやったけど。
ただ、デンゼルくんの相方となるライアン・レイノルズがあまりに冴えない&アホ過ぎた(私生活ではモテモテらしいが)のがちょっと残念。私なら重要人物を窓際に拘束したりしないね、昨日『ブリット』で学習したもん。クリス・パインで見てみたかった、はあんまりか。
監督さんは77年生まれとだいぶお若く、次回作が楽しみ。