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11.03

『5windows』

鬼めんどくさがりの私はつい劇場公開バージョンで見てしまった瀬田なつき監督『5windows』 、これはやっぱりそれを想定して作られた屋外上映で体感した方が良かったかもなあと思ってしまった。劇場バージョンもこれはこれで楽しい映画だったけど、なんとなく。
夏のある日のある時間、横浜黄金町に交錯する生きているのもういないのか定かでないような4人の姿、とそれを見ている5つ目の窓。今日は冒頭からぴょんぴょんと動き回る中村ゆりかクンがとにかく可愛くて可愛くてデレデレ、連日のぬけ作先生(「ついでにとんちんかん」)状態、またも冷静に映画を見れてたかは微妙だけど、しかしこの瀬田監督の女の子をとにかく魅力的に撮る才能には今回も感動できた。
ポップな音楽に乗せて、東京の公園では幽霊だった染谷将太くんが横浜の街では幽霊に出会い、すいすいとポップな世界が繋がっていく、とても可愛らしく期待を裏切らない40分だったんだけど、いくつかの断片をまとめて見てしまうことで、あまりにも「ああ、瀬田監督のポップな映画見たな」という印象しか残らなかったというか。毎度の完成度の高過ぎる編集や、街の撮り方やホースや花火の使い方、ほんとうまいなあと感心したけど、個人的にはうまい以上の何かは劇場では物足りなかったかもという贅沢な愚痴。斉藤陽一郎が放り投げるの、クマのぬいぐるみじゃなく植木鉢だったら爆笑できた。
とか言いながら映画館からの帰り道にはついあのメロディーをくちずさんでいて、boid new cinemaさんはひとつの歌が好きなんだなと気付いた。