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11.10

『リンカーン/秘密の書』

徐々に復活はしてるもののまだフルパワーで街に出る元気はないのでとりあえず近所で楽そうな映画をとティムール・ベクマンベトフ監督『リンカーン/秘密の書』 を3Dで見てみたら、ほんとに漫画みたいな作品で、基本的な私の要望は満たせたので良しとする。
幼少の頃に死んだリンカーンの母は吸血鬼に殺されていて、若き日のリンカーンの野望は実はヴァンパイアへの復讐に有り、奴隷解放運動の裏には黒人を狙う(←死んでも誰も気にしないから)吸血鬼一族に対抗するという動機があった…と、よくこんなバカバカしい話思いついたなと感心、青年だったリンカーンが大統領になって南北戦争を始めるまでのストーリーはざっくりと3分程度にまとめられてましたが、とにかく製作がティム・バートンだけあって、悪趣味でグロテスクな殺人描写がばんばん出てきて、生首や血がびゅんびゅん飛び出して、全席の女子たちが本気で嫌がってて、まあこれがやりたかったんだろうなとは納得。馬の飛び石使いは何となく想像できても、まさかの馬の砲丸投げは予想外で笑ってしまった。
アクションシーンがほとんど『マトリックス』で途中で飽きたことと、せっかくのクライマックス、物語的にも復讐とか裏切りとか、画面的にも3DとかCGとか、色々詰め込み過ぎで完全に何が起こってるのかわからなくなってしまっていたことがだいぶ残念。主人公の俳優もちょっと地味過ぎたか。
しかし今アメリカ映画界ではリンカーンブームなのかね。子どもの頃読んだ伝記漫画がきっかけで密かにリンカーンファンの私はちょっと嬉しい。