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11.13

『アルゴ』

二度目のチャレンジでようやくベン・アフレック監督『アルゴ』を見れました。過去の監督作はWOWOWなんかでチラ見した程度なんで今回がベン監督ほぼ初体験。
どんな内容かまったく知らず、そして映画が始まってから初めて自分の生まれた年にイランのアメリカ大使館で大層な人質事件が起こってたり人質救出作戦があったことさえ知る始末なもんで、この映画をアメリカがどうのとかイラン人の描き方がこうのとか言う資格がまったくないことは重々承知しておりまして、なのでだから、普通によくできた映画として、何が現実で架空で本当で偽でリアルで演技でずるずるとわからなくなっていく感覚にどきどきわくわくしながら楽しんで見ました。半分が過ぎた辺りで120分はちょっと長いかなと感じもしたけど、そのぐずぐず感は嫌いではないし、ジョン・グッドマンの太り過ぎな姿と密かにお気に入りのクレア・ドュバルちゃんが久しぶりに見れて嬉しかったので許す。「監督なんて猿でもできる」なんて言いながらちゃっかり自分はかっこいい映画を撮ってしまうあたりが小憎たらしくはあるが。カナダの大使がアテネフランセの松本さんみたいで素敵でした。
だいたい、人命のかかった超深刻な場面で国をあげて映画クルーになりすますという冗談みたいな話が実話だという時点で面白過ぎるし(しかし最後に映る実際の映像と映画のキャストがそっくり過ぎるのにはさすがに本気で驚いた)、最後の飛行場は絶対助かるとわかってても手に汗握り、最近見たばっかりだからか『ブリット』を思い出した。
ただ、イランとアメリカの情勢にはまったく疎くても『サウスパーク』の世界を本気で信じてる私には最後のカナダとの友好関係だけが政治的に疑問だった。アメリカとカナダってめっちゃ仲悪いんじゃないの…?
そんなことより、セレブ系ゴシップ紙によるとベン君とマット・デイモン君はスープの冷めない距離に住んでるらしく、その町内に引っ越すのが将来の夢です。