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11.15

白夜52

昨日は、ユーロスペースさんで奇跡のニュープリント公開中のロベール・ブレッソン監督『白夜』(71年)を見ました。あのブレッソン先生、しかも原作はドストエフスキー、一体どんな高尚な映画が私を待っているのかと思っていたらそんな期待はあっさりと裏切られ、主人公の青年がキスする前に女の胸を揉みしだくようなド変態映画で、素晴らしく面白かったです。こんな映画を配給するために会社を作った池田さんを本気でリスペクト。ホーホホー(鳩)!

今日は、K’Sシネマさんで特集中の「のんきな七里圭さん」で七里圭監督『DUBHOUSE:物質思考52』(12年)を見ました。2010年国立近代美術館における建築家鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画、とのことですが、建築や絵画にはとんと疎い私が見ても大丈夫なのかしらと思っていたらそんな不安はあっさりと裏切られ、冒頭の暗闇と、そこに入り込む光が焼かれたフィルムが本当に凄まじくて、意味とか全然わからんけどとりあえず圧倒された16分(でもまさかあれは、洗練されたジャングルジムではないよね…)。昨日からの体験も含め、こんな映画たちを見ると、うーんやっぱりフィルムって大事かもと思ってしまう。これは是非というか絶対35ミリで体験してほしい。

そして本日はぽんず先生の一周忌なのだ。黙祷。相変わらずお美しい。
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