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11.16

『エクスペンダブルス2』

前作にハマりまくった小5の甥っ子が祖父母(ウチの両親)を言いくるめて一体数万円もする超本格的なスタローンやシュワちゃんのフィギアを収集していること(会計のとき周りで本物のオタクたちが「いいなー」とざわざわしてるらしい)がいいことなのか悪いことなのか判然としないまま、サイモン・ウェスト監督『エクスペンダブルス2』をようやく。
もちろん今回も、スタローンは弱いものたちのために闘う、距離感や遠近感なんかおかまいなしにマシンガンをぶっ放してとりあえず闘う、その姿は相変わらず感動的だし、やっぱりスタローンとシュワルツネッガーとブルース・ウィルスが並んで銃を構えてる姿だけで笑えるし、細かいギャグも気が利いてるし(「戻り過ぎ」にはつい爆笑)、しつこいくらい鮮明な血しぶき、微妙過ぎるロマンス、何かと楽しませてはもらったんだけど、やっぱり監督がスタ様本人じゃないからか、年老いて消耗品扱いされた男たちの怒り的なパワーが弱く、普通によくできたアクション映画としてまとまり過ぎな気がしてしまった。最近の『ロッキー』や『ランボー』ににじみ出てた真剣な哀しさがまったくなく、ただのおふざけにしか見えなくもないというか。「筋肉バカじゃないんだな」というセリフがあったけど、これじゃほんとにただの筋肉バカにしか見えない。今後この路線で落ち着かれたらつまんないなあ。 って、スタローンにそこまで求めるなって話かもしれませんが。
敵役のヴァン・ダムの顔面が、森進一化してて怖かった。散々いろんな武器使っといて最後は「男同士の闘いだ」とか言って素手で殴り合い、小学生かよと微笑ましかった。でもこれ、最終的に一番いい仕事してるのチャック・ノリスだよね。