11.27
『危険なメソッド』
ベルトあった!
ので、ようやくデヴィット・クローネンバーグ監督『危険なメソッド』 を見た。
20世紀初頭の6年間を舞台に、精神分析の世界に多大な功績を残したユングとフロイトがどのような関係であったかということを史実に基づいて描いた物語、という堅い映画とも言えるし、妻子持ちの医者がエキセントリックな美人患者と治療と称して浮気しちゃってそのせいで上司との関係もなんかちぐはぐしちゃって的ないつの時代もあるある話とも言える映画だった。過去のクローネンバーグ作品に抱いているグロテスクなイメージとも違うし、最近のヴィゴ・モーテンセン様主演の暴力ものとも違う、かなり普通にというか落ち着いた不倫映画で、ちょっとびっくり。これはこれで十分面白かったんだけど、いきなりこんなコスプレ劇をしれっと作るだなんて、どこまで本気なのかふざけてんのか微妙な印象。ユングとフロイトについて詳しい知識は持たないけれど、この二人が自分たちの見た夢について語り合ってる場所には居合わせたくないもんだなと思った。
やっぱりマイケル・ファスベンダーくんは性にまつわるエトセトラで苦悶してる姿がよく似合う、このキャスティングしかないよね。キーラ・ナイトレイも、貧乳に負けず健気に頑張っていたと思う、が、ファン的にあのゴリラ顔は有りなのか。それと、舞台となってるスイスのどっかがすごく綺麗で。久しぶりに船に乗りたくなりました(でも妻からのプレゼントに愛人を乗せるのはサイテー)。