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12.02

フィルメックス

結局今年は全然通えないうちに終わってしまった第13回東京フィルメックス ですが、なんとか、オムニバス作品『ギマランイス歴史地区(仮題)』 とサミュエル・フラー監督『東京暗黒街・竹の家』(55年)だけには駆けつけられたのでした。
ポルトガルの古都ギマランイスを舞台に、アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラ、という錚々過ぎるメンバーによるオムニバス、さすがに最近のオムニバス映画あるある〜みんなわかりやすく手を抜き過ぎな感はなく、四作とも見応えがあって満足でございました。個人的にはペドロの作品がだいぶ笑えた。何あの銅像コント。意味は全然わからんかったけど。
『東京暗黒街・竹の家』は、もう、冒頭、日劇さんの大スクリーンにばばーんと映える富士山バックに三度笠で顔の見えない男たちが列車強盗するシーンからひえーかっちょいー!とぞくぞくしっぱなし、戦後の東京を舞台に好き放題悪事をはたらくアメリカギャングたちの行動が結構めちゃくちゃで日本人の感覚からすると「それはないやろ」と笑えるところも多々あったけれど、ラスト浅草松屋の屋上遊園地を舞台に展開する銃撃戦を見ればそんなことはどうでもよくなって。本当にこれはこの劇場で見れてよかった。がしかし、それにしてもあのギャングのボスはちょっとうっかりさん過ぎないか…。そして「竹の家」の意味もよくわからんかった…。