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12.16

ストローブ=フラー

この数日は、ロビーがうっすらキレイになっててびっくりのアテネ・フランセさんで開催中の「ストローブ=ユイレの軌跡」にて、ストローブさんの最新作『ある相続人』(11年)『ジャッカルとアラブ人』(11年)『慰めようのない者』(11年)『母』(12年)を見て(全部20分以内の短編)、まさかストローブ=ユイレの特集で手持ちカメラが見られたり、さりげなく置かれた生ビールを目撃できるとは思ってもいなかったので結構な衝撃を受けつつ、ストローブさん、なんか、解放されたんだな新しいガールフレンドもいるらしいしと男やもめの生活を勝手に想像して勝手にちょっと安堵したり、オーディトリウム渋谷さんで開催された「サミュエル・フラー生誕100年記念上映+討論」に向かい、『クリムゾン・キモノ』(59年)を観賞、冒頭からあれよあれよと殺人事件からラブロマンスから人種問題から盆踊りからと一気に展開する映画のテンションに圧倒された後、高橋洋&安井豊作&藤井仁子氏によるトークを拝聴、丁度一年前「豊作祭り」のイベントの一環として同じ映画が同じ場所で上映されたときにはかなり寂しい客入りだったのに、今回は満員御礼の様子で、そんなにこの三人のお話って人気なんだと改めて感心しつつ、「フラーは正義の味方だ!」というかっこいい結論を聞けたところで大満足、気付いたらイベントよりも長い時間御三人の話を居酒屋で聞いてたりと、久しぶりに映画獣っぽいことをしたりしてました(でも、ストローブの新作なんて東京中の映画獣が集まって満席なんだろうなと思っていたけど、今はそうでもないのな)。さすがにこの選挙結果(特に大阪……)には泣いた。