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1.15

『フランケンウィニー』

2013年初の映画で、2013年初の大泣き、ティム・バートン監督『フランケンウィニー』で今年をスタートできてほんとよかった。『ダークシャドウ』に続いてほぼ文句のつけどころのない作品かと。
私が個人的にストップモーションアニメが好き過ぎるとか、古典映画へのオマージュがすごいとか、そんなことを抜きにしても、登場人物のほとんどが奇形で全然可愛くないし、ティムさんはどれだけ猫と大人の女に怨みがあるのかってほど酷い描かれ方だけど、初っぱなの、主人公の少年が作った手作りフィルムの時点でそこに溢れまくる映画と愛にうるっときてたら、87分間そのまんまヴィクター少年と愛犬スパーキーが映写機とフィルムによって生き返り繋ぎ合わされた愛に溢れた物語で、それだけでも十分やばいんだけど、やっぱりこれは一度でも大切なペットと死別したことのある人間的には泣くなって言う方が無理な話で。もうとにかくスパーキーの無邪気な姿が可愛くて可愛くて、全然リアルではない素っ気ない絵柄なのに動物の肌の質感とかがすごい伝わってきて、ううう私もどうにかぽんーずーを復活させたいと心の底から思った、が、火葬してもうてるから無理だった。
もちろん不満ってわけじゃないけど、ビクター少年がスパーキーの死を受け入れたところで終わるのかなと思ったらそうではないラストがちょっと意外で、でもこれはこれで優し過ぎるティムさんらしくて素敵。今回は2Dで見たけれど、冒頭の3Don3Dは3Dで見直してみたい。
と、大満足の映画体験で唯一解せないのは劇場で全然グッズが売ってなかったこと! アマゾンで買い漁ってやるー。(あと、あのでっかい墓から復活したミイラ状態の動物は何だったの…… ?)