BLOG

1.16

『マリア・ブラウンの結婚』

せっせと正月太りに精を出している間に全然通えなかった「ファスビンダーと美しきヒロインたち」 だけどせめて未見の作品くらいはとなんとか『マリア・ブラウンの結婚』(79年)をイメージフォーラムさんにて35ミリ二ュープリントで鑑賞。
どんな内容か全然知らず、一見ラブリーなタイトルに惹かれてみたらこれがとんでもなく怖い映画で、冒頭で第二次世界大戦中のドイツの戦火のど真ん中で結婚したマリアの結婚生活が始まるのは120分後のラスト4分。落ち着いた夫婦生活が始まる(かと思える)までの間、ここまで堂々と図太くビッチなヒロインも他に見た記憶がないくらい、マリアは凄いアマだった。めちゃくちゃ面白かったし、めちゃくちゃかっこいいっちゃかっこいいんだけど、そんな女に振り回される男たちがあまりにも情けなくてだんだん可哀相になってきて、姐さんもうやめてあげてと言いたくなってしまった。まあ戦争中の男に同情の余地なんてないし、だから廃墟の中で女が二人唄う姿は素晴らしく切なかったんだけど。
このマリアの生き様を、旦那への愛だと言うより復讐だと感じてしまったのは私の根性がひん曲がってるからなのでしょうか。しかし私も「あなたが私と寝たんじゃない、私があなたと寝たのよ」って言える女になるよう、2013年は頑張りたいなと思いました。

ちょっと!スパーキーグッズが探しまくっても軒並み品切れなんですけど!誰かなんとかして!!