BLOG

1.17

『ホビット 思いがけない冒険』

『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は一応全部見てるはず、だけど、物語の詳細とかキャラクターの名前とかは既にぼんやり。それでも中々面白かったピーター・ジャクソン監督(もっとオタクっぽいの想像してたら結構なイケメンなのね)『ホビット 思いがけない冒険』 だけど、3Dの方がいいとわかりつつも170分という長さに怯んで2Dで鑑賞。
何かのインタビューで監督が「久しぶりに自主映画のノリで作ったんだ」みたいなことを言ってるのを読んでへ―今どきねえと感心した、わりには、CGや空撮を駆使したバリバリの超大作に仕上がってましたが、なんとなく言わんとしてることはわからなくもない気がしなくもない。どんなに凄い技術を多用して撮影してもあくまで小汚いおっさんたちの冒険ストーリー以上にも以下にもならないし、それこそが最新技術の賜物なんだろうけど、戦闘シーンや敵のキャラクターがフルCGって感じは薄く、実写じゃ有り得ない長回しも妙な泥臭さ。あのバカでかい狼とか、ニュージーランドの山奥にはほんとにいるんじゃないだろうかと一瞬思ってしまったり。しかしピーターさんは相変わらず、牧歌的な幸せな場面と闇の世界のギャップがすごいね。退屈はしなかったけど、さすがにもうちょっと短くてもいいんじゃないでしょうか……。
本編に比べて、アラゴルン様のようなかっこいいヒーローがひとりも出てこないことがやや不満か。主人公のホビットとか、本気でただの小さい中年やし、王の息子は性格うざ過ぎるし。本当に紅一点(と呼んでいいのか)なケイト・ブランシェットは相変わらず神々しく美しかった。
そしてやっぱり、「指輪物語」の解決法はみんなで指輪をパスしながら目的地まで歩くことだという私の思いは今回も変わらず。

ひひひ、なんとかしたった。
R0011247.JPG