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1.19

『LOOPER ルーパー』

自分の未来の姿がブルース・ウィルスと知ってしまうってどんな気持ちなんだろうと気になって、ライアン・ジョンソン監督『LOOPER ルーパー』をバルト9さんに見に行ってみたら、上映前のこの歌何これ。絶対要らんやろ。
で映画は、主人公の青年は自分のビジュアルについてさほど思い悩んでる風でもなく、それよりも、30年後タイムトマシンが開発された世界からやってきた未来の自分と犯罪組織に追われたり追いつめたりと急がしそうで、 タイムトラベルや超能力を駆使して何かとスリル満点なSFアクション映画を展開してて、途中までは、まあこういうB級映画もたまにはいいかと寛大な気持ちで見てたんだけど、散々大袈裟に盛り上げといて、最後は結局「母性は世界を救う!」みたいな、日テレレベルのオチだったのにはだいぶがっかり(雨の夜にシングルマザーが悶々とする下りとか、どこまで本気なんだか)。『アジャストメント』以来お気に入りのエミリー・ブラントは中々良かったんだけど。
全体的な印象をうまいことまとめてみると、俳優がかぶってるってだけじゃなくやってることとか演出の下手さとかも含めクリストファー・ノーランのまがいものって感じでしょうか。最後の方、久しぶりに『炎の少女チャーリー』(若者に通じなかった…)を思い出した。
主演のジョセフ・ゴードン=レヴィット、さすがにこのヘアメイクはないわー。冴えな過ぎて別人に見えてしまった。それにしても、よくあんな見てるだけで腹の立つ顔の子ども見つけてきたよね。ヒステリーを起こす場面とか、めっちゃしばきたかった。