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1.20

『サイド・バイ・サイドーフィルムからデジタルシネマへ』

昨年末にオープンしたての新宿シネマカリテ に初訪問、クリス・ケニーリー監督『サイド・バイ・サイドーフィルムからデジタルシネマへ』 を鑑賞して参りました。
ここ数年ものすごい勢いでフィルムからデジタル化が進む映画を巡る現状についてのドキュメンタリー映画、ハリウッドの錚々たる監督やカメラマンへのインタビューを基に、フィルムの歴史からデジタルカメラの仕組みから映画のポスプロ、上映環境、その後の保存についてまで結構詳しく解説してくれて、ちょっとでも映画の仕事をしてる人にとっては何を今更な内容かも知れないけど、技術的なことにほんと疎い私にとっては色々お勉強になったので、いい映画なんだと思います。とにかくひたすら誰かが喋ってるから途中で字幕読むのにちょっと疲れたけど。
この作品を通して、もちろん考えるべきことは山積だけど、だからフィルムがいいとかデジタルがいいとか断言してるわけではなく、スコセッシじいちゃんが言ってた通り「新しい技術は有効に使えばいい」ってことだと思う、ってことだし、クリストファー・ノーランが意外にもフィルム派(『ダークナイトライジング』がフィルム撮影とは知らなかった)という事実が判明したことにより、やっぱり素材がなんだろうとつまらない映画はつまらないんだと改めて当たり前のことに気付けました。
色んな映画監督が素で話す姿が見れたのも面白くて、ソダーバーグの神経質そうな感じとダニー・ボイルのマジうざい感じにはもう笑ってしまった。トリアーってファスビンダーに似てないですか。どうにかスピルバーグにインタビューできなかったものか。
プロデューサーからインタビュアーからと真面目に頑張っているキアヌ・リーブス、ちょっと禿げたよね。子どものとき好きやったなあ。