2.09
『アルバート氏の人生』
人間、いくら風邪気味やからって本気で24時間以上ぶっ通しで寝ると(途中トイレと水分補給くらいしたけれど)何が何やら完全にわけわからなくなりますね。起きてからも一日ぼーっとしてしまったりで、あんまりお勧めしません。
なので色んな時間経過が曖昧になって、ロドリゴ・ガルシア監督『アルバート氏の人生』を見たのも最早いつのことだかはっきりしないのですが、なんか変な映画だったことはなんとなく覚えてる。
19世紀のアイルランドで、女が一人生きていくことの大変さ故、自分の正体を隠し男装して孤独に生活することを選んだ女性、という話まではなんとなく理解できたし、そのネタを冒頭10分でバラしてしまい、その後どうやって物語を引っぱるんだろうと心配したわりには退屈はしなかったのだけれど、主人公のアルバート氏がお気に入りの若い女の子と一緒に生活したいと望み、挙げ句プロポーズまでしだすと、え、結局おなべってこと?とアルバート氏のセクシャルなアイデンティティがどうなってるのかが謎過ぎて、イマイチ乗り切れず(結局あの友だちカップルはレズビアンだったってことでいいのか…?)。終わり方も、ちょっとアルバートさん可哀相過ぎ。この人生は切な過ぎるだろう。グレン・クローズの男装姿はお見事だったけど。
ただもう最近はミア・ワシコウスカちゃんが出てるだけで満足してしまいがち、はためく白いシーツの中をきゃっきゃとかくれんぼなんてされた日にゃそれで十分いい映画なような気さえしてしまった。