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2.18

『脳男』

生田斗真くんの美しいお顔に隠しきれないオカマ感が好きでね、瀧本智行監督『脳男』をフラフラ見に行ってみたら、斗真くんの肉体も結構凄くて、萌えた。
で作品は、感情を持たない殺人鬼、美し過ぎる精神科医(母親は肥満の引き蘢り)、マッチョな熱血刑事、 トリッキーな少女、暗い室内、降りしきる雨…、全体的に、一昔前に流行ったアメリカ映画の寄せ集め感(と言うか、フィンチャー)がぷんぷんで(主題歌はキング・クリムゾン)、「いやこういうのもうダサイし…」と突っ込みたくもなったけど、でも、最近の日本映画の中では結構頑張ってたと思うよ(お前誰やねん、と言われる前に自分で言っておく)。ダークな虐待、無駄に派手な爆発とカーチェイス、松雪泰子の運転する車の空撮が一度でもあればもっとポイント高かった。でもこの会話の多さに対してそのやりとりは基本だるい、もっと短くできたはず。あと、松雪の眉毛はもうちょっと太くてもいい。そして江口洋介のあのパーマネントはどうなんだろう。
復讐とか人命の選択とか扱ってるテーマに対してはかなりぺらぺらだし、せっかく斗真くんが中々頑張ってた脳男のミステリアスなダークヒーロー像が最終的に中途半端に叙情的な存在になってしまうのはどうかなあと思ったけど、脚本家のクレジットを見てなんか納得。でも軽いミステリーものとして原作小説はちょっと読みたくなった。