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2.19

『ロータス・コミュニティー・ワークショップ』

何やらおかしなことが起こっているとの噂を耳にしたので気になって、第五回恵比寿映像祭 に向かい、「フォース・ディメンション」というオムニバス映画を見てみた、が、とにかく猛烈に印象的だったのはもちろんハーモニー・コリン監督『ロータス・コミュニティー・ワークショップ』。
一応「リアルな感じ」みたいなのがオムニバス映画のお題らしく(どこの国にもしょうもないこと考えるやつはいるんだなと思った…)、主演のヴァル・キルマーがヴァル・キルマー本人役で出てくるんだけど、「ヴァル・キルマーです!」と紹介されて登場した瞬間爆笑しないわけにはいかない。その後も、アメリカの地方都市にある中途半端なクラブみたいな場所で微妙な数の地元民相手に超ハイテンションに自己啓発セミナーみたいなことして騒いでるヴァル、かつてはイケメン若手俳優だったものの現在はすっかり太って変わり果ててしまったことを完全に開き直った姿が逆にキラキラと眩しかったし、この映画自体がヴァルにとってセミナーみたいになってんじゃないかとすら。あんな体でリコーダー吹くのとか、既にずるいし。ラストの自転車浮かせるテクとか、なんかもう泣けてくるし。私にもヴァル・キルマーが必要!
しかし『スプリング・ブレイカーズ』に引き続き、コリン監督は結構凄いことになってきてますね。このふざけた音の使い方とかジェームズ・フランコはじめ役者の見せ方とか、歳を重ねて大人になってんだか更にキッズになってんだか。もっと見たい。

残りの二本、珍しく寝不足状態だったためウトウトしてしまいほとんど記憶になく…(でも三本目の既視感はちょっとすごかったね)。 と思ったら字幕はないけどここで全作品見れる様子