2.25
『エンド・オブ・ザ・ワールド』
どんな映画かまったく知らず、人に勧められるまま「未体験ゾーンの映画たち2013」で上映中のローリーン・スカファリア監督『エンド・オブ・ザ・ワールド』 を見てみたら、確かに中々いい映画で、まったく悪くない。このラストに泣くなって方が無理な話でまんまと落涙。監督さんは78年生まれの女性。がしかし。
内容的にはフェラーラ『4:44地球最期の日』とほぼ同じ、物理的に避けられない地球滅亡の日までのカウントダウンをどのように誰と過ごすか、という終末論的話、が、所詮田舎者の私にはちょっとオシャレが過ぎたかなあ。冒頭から、流れる音楽、酔っ払いたちの会話、ハーモニカの使い方、謎の殺し屋、「わかったからちょっと落ち着け」と言いたくなるくらいに攻めてくる気の利いたイケてる感にやや引いてしまったのと、キャスリン姐さんの後だからか特に、演出力の未熟さが目についてしまい。空撮がない代わりに飛行機が出てきた瞬間にはドキっとしたけど、その後がだいぶもったいなし、って言うかちょっと普通過ぎ(この筋書きで愛の物語を描きたいなら絶対に最期のベッドにはソーリーがいなきゃダメでしょ!)。中盤の地味さも含め、改めて、女の自意識って面倒だなあと思わせられた次第。でも次回作も多分見る。
キーラ・ナイトレイ、嫌いじゃないけどなんだかヘレナ・ボナム=カーター(嫌い)化が進んでるようで、ちょっと不安。
アカデミー賞についてはノーコメント。あっちゃんのカルヴェンは可愛かった。