2.27
『フラッシュバックメモリーズ』3D
だいぶ出遅れたけど、ようやく松江哲明監督『フラッシュバックメモリーズ』を3Dにて鑑賞。公開から結構経ってるはずなのにサービスデーだからかチケット売り場に行列ができててびびる。
2009年交通事故により高次脳機能障害になったGOMAというミュージシャンのドキュメンタリー、この作品を見るまでGOMAさんのこともディジュリドゥという楽器のことも知らなかったのですが、見てみてなるほど、これは3Dである必要があるなと思える音と映像。事故に遭う前の過去の動画や写真を背景に、現在カメラの前で演奏するバンドの姿が3Dで飛び出している、物理的に過去の前に現在がある構成。中々面白かった。楽器自体が長い象の鼻みたいな形状だからそれがびよーんと飛び出してくる感じとか、GOMAの描いた絵が動いてるのとか、見てて楽しい。爆音でやってくれたら多分もう一回体験しに行く。
ただ、せっかく死んだ相手を撮ってるわけじゃないんだし、過去の日記や記憶からだけじゃなく記憶をなくし続けてる現在の時間に内容的に突っ込んだ瞬間ももうちょっと見てみたかったかな。ドキュメンタリーと呼ぶにはちと弱いか。単純に、徐々に記憶がなくなっていく人の感じってどんななんだろうと気になったし。
特に悪意があるわけじゃなく、松江監督の映画って全部(見てるわけじゃないけど)『◯◯をプロデュース』ってタイトルでいけそうですよね。