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3.02

『同じ星の下、それぞれの夜』

都内での上映は既に終わってしまったが、大好きなレイザーラモンRGが出演してると聞けば見逃すわけにはいかぬと富田克也監督×冨永昌敬監督×真利子哲也監督によるオムニバス映画『同じ星の下、それぞれの夜』を見たのだった。なんだかめちゃくちゃお久しぶりなテアトル新宿さんでのレイトショーは、私以外全員男性客だった。
富田監督の『チェンライの娘』、タイを舞台に、とにかくいかがわしい日本人俳優(に絡むRG)と彼を騙そうと企むタイのカワイ子ちゃんふたりによる情けなくてどうしようもないけどなんだか微笑ましいロードムービーも素敵だったし、冨永監督の『ニュースラウンジ25時』、フィリピンと日本を舞台にした、M度の高いラブストーリーとさすがの演出力、意外によかったムーディー勝山には感心したけど、この真利子監督『FUN FAIR』はずるい。マレーシアの少女(5歳くらいか)が子やぎを連れてめーめー鳴きながらの初めてのおつかい状態、あまりの可愛さに見ながらでれでれしてしまった。もちろんそれだけじゃなく言葉の通じない日本人と現地のおっさん(マレーシアでは有名な俳優さんだそうだが)のやりとりなんかも面白くて。
ただこの三作を通してこのタイトル、あの流れ星はもうちょっと活かしてもよかったんじゃないかしら。最後にクレジットを見てスタッフの豪華さにちょっと驚いた。