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3.23

『SAVAGES/野蛮なやつら』

オリヴァー・ストーン監督最新作『SAVAGES/野蛮なやつら』 を見て、やっとウチの親父がオリヴァー監督好きの理由がわかったよ。女の趣味が同じなんだね、パツキンのビッチ好き(父は『エニイ・ギブン・サンデー』のキャメロンちゃんがお気に入り)。今回のブレイク・ライブリーちゃんのムチムチしたビッチっぷり、最高に可愛かった。
面白かったからオススメ!と言いたかったが基本的にみゆき座で夕方からの一回のみ上映なうえ既に公開は終わってしまっている、アメリカでの評価はわからないけど最近の日本じゃあまりパッとしない印象のオリヴァー兄貴ですが(実は私も今までかなり苦手だった)、これは大変面白かった。ずばり「大麻映画」。とにかく休む暇なくものすごい勢いで進んでいく129分にちょっとぐったりしてしまったけど。
インテリ文系イケメンと元傭兵ガテン系イケメンの凹凸幼馴染みコンビが大麻の栽培で大儲け、カリフォルニアのリゾート地でブレイクちゃんを「共有」(っていうかただの3P)しつつ優雅な共同生活を満喫していたところ、メキシコの巨大麻薬組織に目を付けられてさあ大変。という一見ゴージャスでイケイケなお話なのですが、テンションがひたすら上がって最後は破滅、みたいないわゆる(ヘロインやLSDとかの)ジャンキー系の王道パターンとは違って、狂い切ってるわけでもなく、とはいえもちろん理性的なわけでもなく、ちょうどその真ん中辺りをふわふわと漂ってる感じ。銃撃戦、爆破、拷問なんかもばっちりあるしガンガン流血して人は死にまくるのだが、敵も味方(あのやたらと有能な仲間たち、誰?)も手際がよ過ぎるからなのか、緊張感はありつつどこかあっけらかんとしてて。冒頭に流れるブレイクちゃんの、「私はこの物語の語り部だけど、最後には死んでいるかも」的ナレーションと、嫉妬とは無縁な主人公三人組の不思議な関係に色々な要素が集約されてる気もするのだが。
作品の雰囲気が似てるなあと思っていたら、撮影監督は『ドミノ』と同じダニエル・ミンデルという人でした。納得。
しかしトラボルタ、お顔のメンテナンス失敗したね。森進一化が進んで別人みたいなってた。