3.25
ジョアン・ペドロ・ロドリゲス
こないだの週末は、アテネフランセさんで開催中のジョアン・ペドロ・ロドリゲス レトロスペクティヴ の初日に駆けつけたんですけどね、久しぶりに行列が4階の会場から地下まで延びている事態を目撃しました。確かに、この特集中一回しか上映されないフィルム作品だったり監督ご本人のトークイベントもあって、もの凄く貴重な機会だとはわかりつつ、やっぱり東京は怖いところだべーと怯えながら並んでたら、まんまと立ち見(多分初めてペドロ・コスタがアテネに来たとき以来か)。それでも頑張って作品は鑑賞&トークも拝聴(全然みんな帰らないんだもの…)、すごく面白かったけど、でもやっぱり映画は座って見るもんだ、終了後の疲労感半端なかった。いやしかし盛況で何より。監督とそのパートナーさんのキマり過ぎなビジュアルも素敵だった。ポルトガルの人ってオシャレなのね。
見たのは、『男として死ぬ』(09年)&『ファンタズマ』(00年)、 両作とも登場人物の99%がゲイで、真っ暗な森や深夜の道を走るゴミ収集車、生きているのか死んでいるのかわからないオカマたち、うろうろと彷徨う野良犬、ぞくぞくするような画面の連続、だけど、どこか『SHAME』を思い出させる部分もあって、若干コミカル(と感じたのは私だけかも知れないが)でポップ。特集は31日まで続くので、日本初上映のこの機会に皆さまも是非一度ご覧になってみるのがよろしいかと。