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4.03

『ジャンゴ 繋がれざる者』

西部劇の歴史とかよくわかんないんですけど、クエンティ・タランティーノ監督『ジャンゴ 繋がれざる者』 は、165分、長いなとは思ったものの退屈することはなく、楽しめました。ここまで芸達者な役者揃えてつまんなくする方が難しそうやけど。ニガー、って言葉を一生分聞いた気がする。
ただ、世間では「復讐三部作」ってことになってるらしいが、私としては、前作二作(『デス・プルーフ』&『イングロ』)は男たちのアホさに堪忍袋の緒がキレてお前ら全員死ね!と叫ばずにいられなかった女たちの夢物語シリーズのつもりだったので、今回は女性の活躍がほとんどなかったのがやや残念か。まあ女もニガーも同じようなものと言えばそうなんだろうけど。
とんとん拍子に進む無茶な脚本、つい笑ってしまう仕掛け、でも決めるところは決める感じ、面白くなくはないけどさすがに最近のタランティーノと同じ過ぎて、しかも今回は更にオタク全開になりきってしまってるところもあって、こういうのはもういいよなと思った矢先、ちゃんと監督自身が一度死んでくれたので、これはこれで良しとして、次回作に期待。
ディカプリオのやり過ぎな演技&メイクを見ながら、なるほどブラッド・ピットとジョニー・デップを合わせればこうなるのかとひとりで納得(そのどちらでも代替可能な役でしたね)。しばらくサミュエル・L・ジャクソンに気付けなかった…。
で、前にも聞いたけど、カウボーイにおけるハットって、ビッチにおけるハイヒール、くらいの意味でいいの?