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4.09

『シュガー・ラッシュ』

またしてもまんまとディズニーの思う壷にハマり、リッチ・ムーア監督『シュガー・ラッシュ』 3D吹き替え版を見て、ガン泣き。涙を拭くたびにメガネを上げ下げするのが大変だったぜ。
ゲームセンターのゲーム内キャラクターたちが閉店後密かに自分たちの世界で動き出すという設定は『トイ・ストーリー』のほとんど人間が絡んでこない版と言ったところ、そこで30年間悪役キャラを演じることに疲れヒーローに憧れるラルフという大男が自分のゲームを飛び出し「シュガー・ラッシュ」といお菓子の国のカーレースゲームに迷い込み、「システムエラーで生まれたお前に存在価値はない。さっさとバグって消えろ」と結構えげつない苛めを受けてる少女と出会い、彼女を助けるため、「みんなのヒーローじゃなくていい、彼女だけのヒーローになれればいいんだ!」と立ち上がる感動ストーリーってのはもちろん想像の範囲内なんだけど、なんかもうその話の展開の持っていき方、飽きさせない3Dアクション、キャラクターの細かい設定、気の利いた笑い(20年ぐらい前のテレビゲームに馴染みのある人はかなり笑えるはず)、途中のエイリアン、最後には王様キャラによる独裁を否定し選挙制度と民主主義を導入するにまで至る始末、あまりの完成度の高さにだんだん腹が立ってきたほど。あの王様の正体が判明する瞬間なんて普通に「あ!」って言ってしまった。さすがは「シンプソンズ」の監督。
アクションゲーム内に入ったときの迫力と爆音、これは3Dで見るのがオススメ、だけどやっぱり3Dは画面が暗くなりがちなので、せっかくのお菓子の国のきれいな色がくすんでしまってたのは残念。

夜は、ポレポレ東中野さんにて一度試写で拝見してるけど西村晋也監督『Sweet Sickness』 を再見、やっぱ小林ユウキチくんたまらん可愛いすき焼き食べたいなーなんて思いながら上映終了後西村監督×斉藤陽一郎×青山真治監督の缶ビールトークを拝聴、スクリーンに馴染まない俳優斉藤陽一郎の20thアニバーサリー作品に期待。