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4.14

『テッド』

ここまでロングラン上映してるってさすがに見といた方がいいのかなとめちゃくちゃ今更セス・マクファーレン監督『テッド』 に行ったら、さすがに客は五人程度だった。
人格を持った可愛らしいテディベアの中身がおっさんでやりたい放題、という内容はイヤでも知っていたので、一体どれくらい暴れてくれるのかってことだけを期待してたんだけど、ちょっと期待し過ぎて私には微妙に物足りなかったかな。それでも、クマちゃんが常に葉っぱやクスリをやってたりパツキンのねーちゃんとのセックスシーンがあったりと一般的には十分過激だとは思うけど。もうちょっと突っ込んで「え!乙武くんが健常者役で映画出演!?」くらいのネタをね、ひとつくらいね。
あとこれはやっぱりネイティブに英語がわかる人じゃないと細かい笑いが絶対わからないだろうし(ボストン訛りとか)、劇中にかなり重要アイテムとして出てくる『フラッシュ・ゴードン』を私がほとんど知らないってのも今イチ乗り切れなかったポイントかと。知ってたら爆笑するんだろうなあと思いながらクールに見てしまいました。
映画全体は真面目にわかりやすく王道の友情有り恋愛有りのアメリカ映画だと思うのでこういう映画がヒットするのはいいことだと思うけど、せっかくのアクションシーンとカーチェイスが中途半端だったのが残念なのと、脚本的に、いつまでたっても大人になれない馬鹿なガキ男(こういう映画が好きそうな)に甘過ぎるのが腑に落ちず。こういうヤツは一回親友も女も失ってみなきゃ死ぬまで変わんないんだよ。ってそれじゃヒットしないか。
ミラ・クニスは相変わらず激マブでよかったけど、マーク・ウォールバーグはマッチョになり過ぎて既に普通の男役には無理があるんじゃないか。 そして、ノラ・ジョーンズの懐のでかさに惚れた。