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4.21

『プラチナデータ』

こうも変な天気が続くと街に出るパワーがなく、近所にふらっと大友啓史監督『プラチナデータ』 を見に行ってみたら、公開からだいぶ経ってるというのにほぼ満席で驚いた。
予告を見る限り『マイノリティリポート』の完コピを想像してたんだけど、結構違ってもちろんもっとしょぼかった。近未来が舞台の、国民のDNAを完全に管理することにより冤罪率をゼロ%にしようと試みる国の科学捜査機関を巡って起こるあれこれが、もう、面白いとか面白くないの以前に、いや全然面白くないんだけど、色々ダサ過ぎて失笑の嵐。監督さんはLAに演出留学の経験がおありだそうだが、警察やサイコやカーチェイス(って言える程のものでもなかったけど)、ハリウッド映画の十番煎じにしか見えず。劇中、冗談じゃなく5分に一回くらいのペースでトニスコ映画っぽく画面の端に緑の文字で時間や場所を表す字幕が出てくるんだけど(登場人物の住んでるマンション名まで出てくる)、日本語併記するならはじめから英語いらなくね…?こういうのを見ると、『脳男』は結構頑張っていたんだなと改めて感じたりしました。
それと、東野圭吾の原作がどうなのかは知らないが、いくらなんでもお話がしょぼすぎないか。特に、重要なトラウマであるはずの父親の自殺の原因には本気で笑った。 あと、トヨエツの意味がよくわからなかった。
それと、やっぱニノはいい役者だとは思うけど、あの童顔に冷酷な超エリート科学者ってのは今イチ向いてない気が。トヨエツと並んだときの身長差が大人と子どもにしか見えなかったです。
なのでこの映画の唯一の見所は、トヨエツ&鈴木保奈美「この世の果て」以来の夢の共演を見れたことでしょうか。メス豚!って言って欲しかった。